(株)心体科学研究所 代表 山﨑博通

2018年の初春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

昨年暮れにも触れましたが、宇宙の意思とは何か?

この地球上に生きる我々人類の生き方、その方向を定めるうえで、最近はやりの○○ファーストなるスローガンは、本来成り立ちえない思想でしょう。

国や民族、〇類を超え、共に協調友和し生存することこそ宇宙の意思の悲願なのではないでしょうか。

片田舎の河川敷の、すぐそばの茂みにビニール袋に包まれたビールやジュースの放置物。それがどうなるか、誰かが処理するだろうことすら考えずに、平気で捨て去りながら、たぶん、ちょっと余裕のある自分などと思っている日常のくりかえし。

エゴまるだしの、さる大国のトップらと、実は同じ発想の元を持っている人々が増加し続けている現在こそ危機的状況にたち至っている。この現実に気づくこと、これが宇宙意識だと私は思います。

76年前の日本。それでも、本当に日本は戦争をする必要があったのか。

カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞インタビューが流れていました。ファシズムの日本が、戦後劇的な民主主義国家への転身変心劇の画期的な成功例とする称賛の評。
成功の前には、必ず失敗は必要なのでしょうか。しかし、ながく、急峻な坂の上にこそ成功が待っている、というのも宇宙の法則のようです。

歴史に学ぶとは何か。まさに全人類の感性が問われている現在、過去を忘れ去ったからこそ成り立つ成功例というご意見にもうなずきつつ、失敗は成功例の絶対必要条件ではない。ただ、前進するという意思と能力をより高い次元で維持進化させることに生き甲斐をみいだす。創造性の開発こそ、宇宙意識にそった生き方ではないでしょうか。

私たちの運動は、私自身を育ててくれた少林寺拳法グループの受け皿の拡大を願う、より広い意味での土壌形成という後方支援もその目的のひとつです。

だからこそ、武道や宗教の枠を超えた他分野の方々との交流が大切だとおもいます。一歩一歩と登りつつ、時にはポンと跳んでみる。景色が違って見えるでしょう。

そのためにも、自分自身の霊性に目覚め、信じ、潜在意識レベルまでの意識改革を目指す修養法の開発研究を共に進めていこうという情熱とアクションが不可欠でしょう。

加害者と被害者の構図につい囚われてしまう、対立の世相はもうたくさんです。自分の望むジャンルで、今の自分をスーパーマンに変身させたいと本気で思っている人々の参加を歓迎します。

方針として、手段としての少林寺拳法は尊重・敬遠し、その他の、明るく楽しく、心地よいものであれば手段は無数、枠を外そうです。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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