はや師走、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

今年の始まりは、京都大学創立120周年記念の国際会議「未来創生学国際研究ユニット」への参加要請の報でした。

私の出身母体である少林寺拳法グループからのお仕事は最優先でお受けしてきましたが、昨年に引き続き、マインド・アーキテクチャ協会の車勤氏を招いての川越講演会に続き、東京、横浜での講演会もおこない、笑いのなかで自称「BBC的五体投地法」の研究普及に取り組んでまいりました。

あわせて9月末まで、新刊「かみさまになろう」の出版にかなりのエネルギーを費やしてまいりました。

退職後3年目を迎えて、さらに心身の修養道を追求してまいりましたが、実際に自分自身の行いや心の奥深くで、「平和」や「ダーマ」にどれだけ近づけたのだろうか。その問いかけはどれだけ前に進んだか。せめて、頂上だけは見失うまいと心に定めたのが「かみさまになろう」でした。

不思議なことに、潜在意識のなかに微かな種火が残っていたのでしょう、夏ごろ、突然武技の上の再発見があり、例えばあの沖縄・本部御殿手の上原清吉宗家の歩き続けながら、打ちかかってくるお弟子さんの剣や突き蹴りの勢いを一瞬はやく消している、眼には見えない技が、少林寺拳法の宗 道臣開祖が初期のころ示範されていた歩法訓練の延長であることに確信を持つにいたりました。等々・・・。

なるほど、開祖は、こんなことを教えたら、人を倒すことにのみ興味を示すであろう門人たちの将来を憂い、(秘伝の中枢を)教えなかったのだ、ということに改めて気がつきました。

結局、私自身も人の倒し方を研究・指導してきたといわれても一言もない。強烈な反省でした。

秋になって、横田和典BBC師範が、FM那覇にゲスト出演した収録CDを送ってくれました。聞いてみて、まったく、意識の同時進行状態を又も体験し驚きました。

「かみさまになろう」でも取り上げたBBC的五体投地法が、実は社会的集合的無意識へのアプローチから、ついには宇宙意識へのコンタクト法だったという認識がさらにたかまりました。

天地人。上下一直線につながる、まさに金色とも表現しうる意識の垂線。

今の世の、政治、経済、外交、文化、自然環境等におけるさまざまな現象は、天が、21世紀の宇宙的視野に立つべき人間の生き方を自覚させるために、あえて本来あるべき姿の正反対をも見せてくれている。

魂の眼で見る訓練をさらにつづけましょう。

くる年の、ご多幸をお祈り申し上げます。

(株)心体科学研究所  山﨑博通

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